このレビューはネタバレを含みます▼
可愛い女子•ノゾミちゃんに好かれたくて勉強を頑張った白石星朗は､頑張り過ぎて全寮制の名門男子高に入学してしまいます｡それでもノゾミちゃんを諦められない星朗は､寮の裏手の林にあるタヌキの石像に好きな人の名前を書くと恋が成就するという伝説を知ります｡真夜中にこっそりとノゾミちゃんの名前を書きに行った星朗は､そこでカーストトップの神楽坂望に見つかってしまいます｡ノゾ､まで書いた星朗に｢恋人になってあげるよ｣とにっこり笑う神楽坂はノゾムという名前なのでした｡成績優秀､スポーツ万能､家は大病院で二人の兄も卒業生で医師という神楽坂は､付き合っているのは二人だけの秘密にしようと言い､二人は誰にも内緒で会うようになります｡初めてのお付き合いに星朗はどんどん神楽坂に夢中になり､幸せな夏休みを過ごすのですが､その最後に神楽坂が自分のことを｢ただの暇つぶしだから｣と言うのを聞いてしまうのでした｡小さな障壁はあるものの余り捻りも無く､DKらしいスパっとした｢好き｣の勢いが清々しいお話です｡
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