このレビューはネタバレを含みます▼
表紙に惹かれて購入。学生時代を喘息と付き合いながら過ごしている内田の吸引器を、保健室でたまたま大和が拾う所から始まる物語。
喘息という病から、線の細い内田の描写。彼の淡い初恋や水泳も全て病気が縁を繋いでいる。当て馬の彼女と仲良くする大和を見た内田の心の不安と喘息の連動や、そこから自分の想いを実感したりと…作者の描く世界観がとても繊細で、それが内田の線の細さと相まって青春だなぁと、切なくなりました。
そんな内田をドシッと受け止め、彼への気持ちにも同性だからと逃げず真摯に向き合う大和。かっこ良かったです😊
ドシドシと自分の人生を皆んなが進める訳もなく、地元で自分の身体と付き合いながらゆっくりと人生を歩む内田を、そんな彼を守れる未来をと大和は内田を想いながら自身の人生を歩む。静かな物語の中にきらきらと2人の青春が詰まっている様に感じたこの作品は、とても感動しました😩 良かったです♪