凪いだ空気感が心地よい





2023年2月5日
タイトルどおり、天惺と槇人のあいだにながれる凪いだ空気感の心地よいお話。ふたりともすてきで魅力的。レンズ越しの出逢い、写真や天体をとおして深まる居心地のよさとカメラ越しの視線が熱い。このままふたりでジレジレの展開でもよかったのだけど、友人の軽率な行動から、無自覚ではじまることなく終わった恋と、目に見えるほどの一目惚れを無自覚に過ごし、これを機に自覚してはじまった恋との対比はいいスパイスでした。自分の元の居場所と向き合って、改めて今の居場所を新しい居場所として感じられた槇人。痕があってもなくても自分を損なうことのない居場所、すてきなお話でした。

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