ひとりで夜は越えられない【単行本版】
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ひとりで夜は越えられない【単行本版】

松基羊

戦後の日本

2023年2月7日
駐日米兵×生き残り戦後バーで働く元日本兵。攻の米兵ジムは唯一の家族である母親を亡くし、自身がゲイであることに向き合い始めた頃、日本で征さんと出会う。受の征さんは生き残った後ろめたさにとらわれて前を向けず、バーで働きながら生き方を模索しているところにジムが現れ、彼の懐に飛び込んでみることに。冒頭に征さんが女性を抱いてるシーンありますが、それ以降はジムと征さんが少しずつ距離を縮めていく過程が描かれています。途中、征さんの実家からの横槍で離れ離れになるところ切なかった!6ヶ月が経ち…ってサラッと半年経ったの?!てビックリしました。長く感じただろうなぁ。最後はハッピーエンドで大変良かったです!優しい二人には、末永く幸せに暮らしてほしい。戦後の日本が舞台ですが、血生臭さや生活の苦しさ、埃っぽさなどを感じる描写が殆どないのでそれほど構えず読めると思います。
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