このレビューはネタバレを含みます▼
ストリートキッズのボス・アッシュ。
彼のおいたちや、育ってきた境遇だけでも、すさまじい。落ち込んだり、泣いたりしている暇なんかない、そんなことしてたら生き残れない。
全然違う境遇で育った英二と偶然出あうのですが、アッシュにとっては、唯一心を許せて、同年代としていられる存在。BANANA FISHをめぐり、たくさんの死に直面しながら、いくつ命があっても足りないくらいの危機ものりこえ、友情をはくぐむのですが、ラストの手紙のところで、涙がとまらなくなります。
なんとなく予想できる最期なのですが、あまりにアッシュが穏やかで。どこかで自分の死に方をわかっていて、ほんと山猫と何度もたとえられるのですが、そこもかぶってて、なんとも言えない気持ちになります。
結構前の作品なのですが、名作です。