このレビューはネタバレを含みます▼
あとがきで久我先生が「不器用で鈍くさくて、けれど一生懸命で誠実な攻」「攻を翻弄する色っぽい年上受」「ちょっと意地悪な美人受」と書かれているとおりのキャラでした。
攻めの萩家初蝉(最相守博 180センチ 24才)は3年の見習いののち独り立ちして3年経つが なかなか上達しない落語家で、受けの陽春亭弥助(戸谷淳文 175センチ 30才)は落語家から転職した太鼓持ち(お座敷で場を盛り上げる仕事)。
ラブももちろんありますが、お仕事の部分がすごくよかったです。昔 桂米朝師匠の独演会や「らくごのご」の公開録画を観に行っていたのでこういう落語家のお話は楽しかったです。お話の中の落語の演目は全て実在するので後で動画を観るのも楽しいです。読後に「千両みかん」を観ました。確かに切ない余韻があります。攻めの「千両みかん」を想像しました。
攻めが本当にいいコでやられました。受けにはもったいないんじゃない?なんて思いました。でもまあよかったです。お仕事星5でラブ星4。星4.5くらいです。芸人シリーズらしいですが、こちらだけでも読めました。
2019年9月 総259ページ 挿絵あり