読後感のよい作品です





本人同士がよければなんとかなるさ!!的なノリや、なぜか周りがすごく理解のある環境、もしくは性的マイノリティーに葛藤しても解決はされずに心の中でそれを持ち続けるような内容が多い中、この作品は家族単位で長年のそれぞれの苦悩を乗り越え、エンディングを迎えます
二ノ宮の能力も消え、このあとは【ごくごく当たり前】の人間として過ごすのみですが、本人達が言うように、二人を結び、命を繋ぐ為に必要な能力であったんだなぁ、この先には必要なくなるから消えたんだな…と、とても納得のいくなくなり方でした
とんでも設定!!だけではなく、色々と考えさせられる内容です
コンプレックス、トラウマ、こじれた親子関係、再婚だからこそ余計に父親に対して申し訳ない、的な、母親の気持ちもあったんではないだろうか、と思うと、母親を憎む気持ちにもなれませんでした
過去には戻れないし、元通りにはならなくても、1から新しい関係を築いていけるだろう、そんな家族の再出発も読み取れ、いわゆるBL的な、本人同士だけの話ではなく、とても読後感のよい作品でした
溺愛、いちゃいちゃ、えちえちも含め、バランスの良い作品です
高い!!かもしれませんが一読の価値ありです
購入を悩まれている方はぜひ最後まで読んでみてほしいと思います

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Hiropoti さん
(女性/50代) 総レビュー数:0件
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よむよむ さん
(女性/-) 総レビュー数:81件
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うこうこ さん
(女性/50代) 総レビュー数:0件
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コロナ辛口/太陽由来 さん
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