このレビューはネタバレを含みます▼
先輩は好みだし主人公の性癖も理解出来るんだけど、主人公の行動力と(純粋だからこそなんでしょうが)簡単な善悪の判断も出来ない思想にはゾッとしました。一方的が過ぎるというか。「自分の気持ちに嘘をつきたくない」では片付けられない行動の連続で心の中で何度もガチレスガチツッコミしてしまいました。アホすぎて呆れる……リアコオタク通り越してサセン(私生活オタク)ぽい。
先輩の心を考えていないというか蔑ろにしてる。本質が見えているようで盲目だしそれって本当に好きっていえるの?て。ときめきだけをカットしていて肝心な心理描写はオマケ程度のスカスカ加減だから上手く感情移入できない。この最低行為の裏付けとなる理解し難いキモ心理描写があればガチの変態としてのキャラが確立されて好感持てたけど振り切ってるわけでもなくただちょっと世間知らずの可愛い女の子として扱われてるのが無理あって無理。
あと状況。主人公とその想い人である先輩が主要であるとはいえ二人になれる場面が多すぎる(出てきたとしてもエキストラみたいなキャラ)なのが都合良すぎなのと視野を狭くして読まないといけないのもしんどいし引っかかる。
先輩が主人公のことをほっとかないのは素の部分と主人公が惚れた先輩の性根の部分っぽく受け取っている主人公の解釈それを裏切るためのその気を持たせる態度を取っているの二つだと初めは思ってたんですけど、先輩の恋愛感情がどんなものか知っているような「一時的なもんでお前の勘違い」発言に付け加え主人公に対してあの冷め具合なので他に好きな人がいるとか片恋引き摺ってるとかだと主人公の相手してる動機としても納得できるしキャラの奥行が深まりそうではあるのでそこにかけて次巻も買おうとは思います。
ただのクールぶってるプレイボーイに成り下がった先輩の純情が見たい。でもそれは主人公に向けてのものなのは絶対嫌だ!主人公とは絶ッッッッ対くっついて欲しくない!(ダメじゃん)
主人公が厄介リア恋オタクから純粋に先輩の幸せを願える良きオタクになる更生が見たい漫画です……