アイロニードレスにさよなら
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アイロニードレスにさよなら

みよしあやと

家族へのカミングアウトに正解はあるのか?

ネタバレ
2023年2月13日
このレビューはネタバレを含みます▼ 少し前のセールにて作者買いです。
読んでみるとなかなかタイトルが重い…アイロニードレスにさよならできて良かったけど、そのドレスを着なければならなかった恵一が切ない。家族へのカミングアウトも、すれば良いってもんでもないなと思いました。

作家の朝丘×高校生の恵一。
朝丘が引っ越してきた日に、スカートを履いた恵一に出会う。違和感を感じつつ、そうしているのはゲイをカミングアウトしたら母親が準備していたと知る。
母親のゲイの認識がおかしいけど、それを受け入れるしかない子供の恵一がなかなかしんどかった。制服が矛であり盾だとあったけど、こんな心許ない矛と盾で恵一よく頑張ってきたな…と涙が出そうになりました。
セリフや表情から、今まで恋愛もちゃんとできなくて諦めたりしてきてたんだろうな、と想像できるのがまた切なくて。
自分の若い時のこととか思い出して重ねたりすると、そりゃおじさんは恵一のこと助けてあげたくなりますよね。
描き下ろしの2回目の卒業式はすごく良かったです!本編より成長してより男らしい顔になった恵一が、男らしくてカッコよかった!
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