江~魔王の燠火~
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江~魔王の燠火~

魔木子

これは面白い✨

2012年11月2日
褒めすぎではないと思います。かなり面白い作品です。



言わずと知れた徳川二代将軍秀忠の正室・江(お江与の方)のお話です。



天下統一の志半ばで本能寺に倒れた伯父・織田信長の怨念をその身に受けた江の、人として、女として、母としての葛藤が、史実と幻想を上手く織り混ぜながら描かれています。



有名な江とお福(春日局)との確執や、世継ぎ争いの顛末などを、『魔王の燠火』なる不可解な現象に絡めるという、何とも斬新な解釈というか…作者さん、構成が上手すぎる。



この作者さんはエロティックな作品を多く描かれている方ですが、ただのエロい漫画に終わらず、魅力的な登場人物と息もつかせぬストーリー展開で、どの作品もやけに印象深い物ばかりですが…この作品はその中でも最高傑作と言っても過言ではないと思います。ただ、エロを重視する方には、この作品は物足りないかも…



多少ご都合主義な展開でもありますが、それが気にならないほどに読後感は爽やかです。妙に感動します。パック買いしても損は無い!!




ただ、『魔王の燠火』が織田家の末裔のフィギュアスケート選手・信成くんに受け継がれていない事を願ってやまない…
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