言葉にするのが苦手な攻め

作者様買いです。全7話、描き下ろし10P。全部でP240くらいかな。
ハーフと噂されるほど綺麗な顔をした良は銀行の融資課に勤めるできる社員。そんな良は自分に見合う相手を探し発展場で相手を探していたがついに今遊んでいる旭に本気になりプロポーズするも振られてしまう。初めての失恋で寝不足で出社するとお客としてやってきたのがいつものかっこいい姿とは真逆の無精髭面の旭がやってきて。。。
お互いせ/フレという関係から取り繕って本来の自分を見せてなかったのに関係が終わった翌日に本来の旭に会いお客と銀行員という立場での付き合いが始まるという何とも皮肉なお話の進行。お互いの家族関係が複雑なこともあり普段はズケズケモノを言う良も旭の事情にはなかなか踏み込めない複雑な良の心情が丁寧に描かれていて良いです。
一方の旭は染物屋の後継だけどあまり前向きな様子というわけでもなく親子関係にも壁があるように見えて良への態度も煮え切らない。またことば数も少なくあまり自分語りがないので読んでいてジリジリしますが最後の描き下ろしまで読んで全て解決しスッキリ。
エロもありますがストーリーメインでちゃんと伏線回収もしていてとても完成されたお話だと思います。
ちょっとヘタレな攻めと打たれ強く現実的でたくましい受けが好きな方におすすめです。