もう一度会えたなら、いっぱいの笑顔を 望まれぬ花嫁は一途に皇太子を愛す【イラスト入り】 【かきおろし番外編付】
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もう一度会えたなら、いっぱいの笑顔を 望まれぬ花嫁は一途に皇太子を愛す【イラスト入り】 【かきおろし番外編付】

古池マヤ/紡木すあ

胸が痛い…

ネタバレ
2023年2月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み進めるにつれて、胸が痛くなるお話でした。ここまで可哀想なヒロインなかなか居ない(>_<)
ヒーローの置かれた立場や環境を考えると、ヒーローのヒロインへの態度は致し方ないものなのは分かるんだけど…それにしても酷い(>_<) 使用人もみんなヒロインの敵。付きの侍女しか味方が居ないヒロイン。それでも不貞腐れることなく初恋であるヒーローを愛し、役に立ちたいとお守り続ける。一度ヒーローとヒロインはいい雰囲気になるが、それも周りのせいで壊される、ヒーローはヒロインではなく周りの人の言葉に耳を傾けてしまう。そして挙句、ヒーローはヒロインにとんでもない事をしてしまう(>_<)そしてヒロインの悲劇はそれだけで終わらない…読んでてホントに胸えぐられるくらいヒロインは辛い目に遭います。
全てが誤解だったと分かり、ヒーローは後悔します。使用人たちも後悔します。
ヒーローはヒロインを助け出し、心と身体に深い傷を負わされたヒロインに寄り添うようになります。でもヒロインの心と身体に負った傷は深く、お慕いしていたヒーローの事さえ恐怖に感じてしまいます(>_<)それくらい酷い目に遭います。
でもヒーローがヒロインに寄り添い続けます。ヒーローのそんな気持ちが届き、ヒロインも勇気を出しヒーローと向き合います。そして本当の夫婦になります。そこからはヒーローはそれまでを取り戻すかのようにヒロインを溺愛。激甘です。最初からヒロインの正体?を知っていたら、ヒロインは辛い目に遭うこともなく幸せだったのかなぁ…。それとも辛い試練を乗り越えた2人だからこその幸せなのかなぁ。とにかく最後は幸せになれて本当に良かった(*^_^*) ヒーローはその後生涯ヒロインを溺愛し続けたらしいので許します笑
タイトルの「もう一度会えたなら、いっぱいの笑顔を」は、思った以上に深い意味合いが込められておりました。心動かされ、とても読み応えのある素敵な作品でした。
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