このレビューはネタバレを含みます▼
早寝さんの作品は、これもそうですが、独特の空気感があります。
ノスタルジックな雰囲気というかな。
ちょっと幻想的でもあり、光とか空気をいつも感じます。
同じ時代を生きている2組のカップルのお話。
2組が交わることは“基本”なく、
作品(ドグマの方舟)を通じて繋がっているだけ。
ですが、その作品が繋がっていることで、
全く別のお話ではなく、
ひとつの作品としてまとまります。
翻ると、この作品(罫線上のカンタータ)を
読んでいる私たち読者や作者もそうで、
同じ作品の中に入る力学があるんだなと気づきます。
ちなみに、作品中に出てくる「岸辺の手紙」ですが、
作品本体(罫線上のカンタータ)より気になりました。
とても惹きがあり、これを読みたいと思わせます。
もしかして作品になってないかな?と
早寝さんの作品一覧を確認しちゃいました。
(なかったです…。)
総216ページ(描き下ろし5ページ、電子限定描き下ろし3ページ)