ごめんねジェラシー
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ごめんねジェラシー

さとう蜂子

嫉妬×愛情=10年拗らせ〜

ネタバレ
2023年2月16日
このレビューはネタバレを含みます▼ 才能に嫉妬する。自分が努力し続けた事を、いとも簡単に超えて行く後輩。ギフテッドだと分かっていても、嫉妬するし、憎いとも思う。でも、可愛い後輩でもあって、愛憎がぐるぐるする。そんな拗らせを10年引きずり、好きだった絵を描くのをやめて、アートカルチャー誌の編集者になった岩崎。10年ぶりに再会した後輩二階堂も、絵は描かず、商社のリーマンになってました。複雑な感情の岩崎ですが、二階堂に再び絵を描かせるために、要求を聞いてヌードモデルを引き受けます。まだ気持ちは複雑で、でも引き離す事も出来ず…な岩崎ですが、自分を超える才能を認めて昇華するのは簡単ではないです。恋愛観点から見ると、素直になればといいだけと思いますが、自分が欲しくて持てないものに嫉妬しちゃうのって、なかなか消化出来ないんですね。二階堂が、岩崎大好きワンコなので、可愛い岩崎の方が、憎い岩崎に勝っていくんですけど。岩崎は、何も悪くないんですが、多方面に嫉妬の対象になっちゃう存在ですね。岩崎の感情は理解出来るし、ストーリーとして納得も有りますが、BLとしてきゅんするかはまた別物。岩崎が二階堂のヌードモデルをするのは、まあ、ありか〜と思いましたが、二階堂が高校時代に、部活でヌードモデルになっていたのは衝撃。ガチ美術部を知らないのですが、高校で仲間の前で丸裸って、リアルでアリなんでしょうか?!
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