【新装版】誤算のハート
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【新装版】誤算のハート

緒川千世

作者様についていくことを決めました!

ネタバレ
2023年2月18日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「赤のテアトル」「王子の箱庭」「カーストヘブン」…。意識せず作者様の作品を複数拝読していて、いずれも印象に残ってました。今にして思えば、いずれも独特な雰囲気のある作品ばかり。その中では本作は割りとノーマルな方かも。特別変わった設定もないし、大した波乱もなく物語は終わります。でも、やっぱりなーんか独特な空気感なんだよなー。そしてそこがすごく好きだってことに気づきました。つまり作者様の作風が好きなんだな、と認識しました。実はお兄ちゃんの方がタイトルと表紙で気になっていて、でもなぜかずっと手を出せなくて。本作がスピン元だとようやく知り、今回ポチりましたが…。なんで!?なんで今までワタシは読んでなかったの???と思いましたね。はぁー。もう相当いろいろ読んだと思ってたけど、まだまだいい作品ってあるんだなー…と思わせていただきました。題材が題材なので好き嫌いはあるだろう「カーストヘブン」を先に読んでしまっているので、正直物足りないという思いはあります。本作は別話も2作入っているため、表題作は短い!先にも述べましたが、表題作には奇抜な設定も波乱もない。なのに、これだけの余韻を残してくれるのは間違いなく私にとって良作なんだと思う。別話の2作ももっと読みたかった。「もっと読みたい」と思わせる余韻をくれる作品でした。そして表題作中のお兄ちゃん!あの僅かな登場シーンだけでグッと掴まれました。あの表情、あのセリフ…。あーもう、ホントなんで今まであたためちゃったのか!もっと早く読めばよかった!88ページの1コマ目のお兄ちゃん、ぜひ皆さんに読んでいただきたいっ!
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