少年残像 -Boy’s Next Door-
」のレビュー

少年残像 -Boy’s Next Door-

由貴香織里

悲しすぎる破滅しかない愛・・・・

ネタバレ
2023年2月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 「天使禁猟区」で由貴香織里ワールドのダークファンタジーのファンになりましたが、表題作の「少年残像」は少し違い現実的で連続猟奇殺人犯と男娼の破滅しかない愛を描いた、かなり重い作品でした・・・・
母親との歪んだ愛憎と死により精神的に異常をきたした連続猟奇殺人犯が、男娼の少年により愛に包まれる。でも破滅しか先に無い・・・・あまりにも残酷で悲しすぎる物語・・・・
愛の究極としてのカニバリズムの示唆もあり、作者の禁断の物に惹かれるというのも伺えます。
やはり人間が一番怖いとつくづく感じました・・・・
他の作品は初期の物で、これが「天禁」に繋がっていったのがわかります。
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