パラレルライン
」のレビュー

パラレルライン

ゆくえ萌葱

短編集

ネタバレ
2023年2月19日
このレビューはネタバレを含みます▼ 読み放題にて。
ゆくえ萌葱先生が好きなので、初期の作品のようですが読めて良かったです。
こちらは短編集。表題作+短編3作。
表題作は、デザイナー学校に通う一弥と二郎のお話。2人とも同じクラスの港に惚れて一緒に連むようになり、一弥と二郎は何かと喧嘩ばかりしていますが、実はお互いに惹かれあっていた、と言うストーリー。
このお話、私の好きな先生の雰囲気がプンプンしてすごく良かったです。お互いタチを譲らない雄×雄の感じが好きでした。
短編1作目は、昼休みに密会している先輩とボクシング部員のお話。名前も知らない間柄だったけど、偶然知ったボクシング部の後輩の名前をどう呼ぼうかと考えていたら、2人だけの空間だと思っていた場所に女の子とボクシング部員がいてショックを受けるお話。
名前を呼ぶシーンがゾクゾクしました!
2作目は陸上部の2人。部員同士も、励まし合えて良いなと思いました。
3作目は世界中を飛び回るカメラマンとカフェ店員。
カフェの店員はいつもカメラマンが帰ってくるのを待っていて健気でした。気持ちがいっぱいになって溢れそうな感じが良く表現されていました。
短編集ですが満足度高かったです。
いいねしたユーザ2人
レビューをシェアしよう!