このレビューはネタバレを含みます▼
当時りぼん3月号の表紙のポーがすごく可愛くて、初めて少女漫画雑誌なるものを買い、私の漫画人生は、ここから始まりました。萩岩先生の素敵な付録イラストも大好きで、特に人参模様のレターセットは、長い間大切にしていました。画像検索したら、……ああ懐かしい。うわー。当時あれもこれも持ってた!! 子どもの頃の私っ。何故、未使用で保管していなかったんだっ。今この手のひらの上に乗せたい!! と思ってしまいます。本当に愛らしいイラスト!!! さて、1巻~3巻までが第一部。以下、4~6巻で、第二部が掲載されています。実は、最終巻のラスト……当時はこれで連載終了とは思っていませんでした。終わり方としては、「別れ」と「再会」と、不確かな約束の形で描かれているような気がします。読み方によっては、またいつでも逢える再会の明るい未来にも見え、または、いつかの別れを予感させているようにも見え……数十年後の今、やはり後者と捉えて淋しさを感じて泣いてしまいます。いや……。そうではないですね。「読者として」、スコットとポーの二人を、ずっとずっと見守りたかったから。二人とのお別れが「読者として」淋しかったから。この涙は、そういう事なのかもしれません。素敵な素敵な物語。でも「おわり」の文字が淋しくて淋しくてたまらない。