追放する側の物語 仲間を追放したらパーティーが弱体化したけど、世界一を目指します。
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追放する側の物語 仲間を追放したらパーティーが弱体化したけど、世界一を目指します。

鷲見九/モンチ02/コダケ

主人公サイドに嫌悪感を抱く漫画

ネタバレ
2023年2月22日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公は追放した側にいるおっさんです。
追放理由は、ヒロインがパーティのレベルについてこれていない幼馴染みである追放者を危険な目にあわせたくないからというものですが、その時点で追放した側としての魅力は皆無です。
ましてや追放者は追放された後、普通にダンジョンに挑んでご多分に漏れず覚醒していますからね。
で、独善的な理由で追放した側は事あるごとに、おっさんの隠していた実力やヒロインの純真さアピールするような描写がされますが、これに何の面白味もない。
むしろおっさん主人公が追放するまで実力を隠していた理由もないので、こいつがハーレム築く為に実力隠して追放する方向に仕向けていたと言われた方が納得がいく。
主人公を実力のある兄貴風を吹かせるようなベテランキャラ、ヒロインを人を思いやり我が身を省みる事のできる純真なキャラのように描きたいのだろうなとは感じますが、実際のところパーティが女だけになったらやる気出したようにしか見えない上から目線のおっさん主人公と、実力が伴わないのに独善的で独りよがりなヒロインにしか見えません。
こんなクズにしか思えない主人公側を作品自体がよいしょし続けているのでもやもや感が晴れることはないです。
正直これなら目の前の金や名声等に目がくらんだり、追放される側を無能と決めつけて追放するようなクズ描写されるような追放した側のパーティが、追放された側にざまぁされた後にギャグ描写も交えつつ再起を図るみたいな話の方がよっぽど清々しさがあったと思いますよ。
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