ある意味相互溺愛だと思うくらいの愛情深さ

先生の作品はどれも大好きですが、こちらもトップ３に入るくらいのシリーズです。今回は４カプ中、特に好みの『はかなげ』で、続編が出るなんて知らなかったので喜びも倍増です。時を経るごとに益々美しく強くなる遊馬、対照的に（元々遊馬より17歳くらい？年上ということもあり）遊馬以外の認知機能に難ありまくりの篠田の良い意味で弱体化していく様子に笑ってしまいました。幼い頃から「死」というものが身近で、迫り来る恐怖に諦観する様でいて「生」を追い求めていた遊馬と、一般人色が濃いとはいえヤク◯な世界で優馬とは違う意味で「死」と隣り合わせの篠田は、他のどのカプよりも繋がりが濃厚で強固で、もはや二人の関係を正確に言い表す言葉がないくらい結びついているように思いました。あとがきで先生も仰っていますが、何だかんだ一番甘い二人かもしれません。そして受け・攻めどちらから見ても「溺愛」という珍しいカプではないかと思います。できればこれからの遊馬の活躍と、関連して挙動不審に周りをうろついたりオロオロしたりする篠田がもっと見たいです。