このレビューはネタバレを含みます▼
やっと読み終わりましたのでレビューを。途中、金銀を挟みながら読んでいたので割と時間かかったかな。タイトルは異なりますが、「愛の巣」シリーズは4巻までで、あとはムシシリーズ併合ですね。
いやぁ、どれも、不憫受け、クズ攻めからの溺愛、困難、運命、命の期限、深い愛情が含まれますね。
2巻にあたる「蜜に酔え」綾人×里久にはイライラさせられっぱなしでしたw 結局、変態溺愛攻めなんだけど、女王にも人権考えろ!と吠えたいし攻めも受けも、ちゃんと会話しろ!と悪態つきながら読みました(笑)翼たちの数年後輩にあたります。表題作はシリーズの根幹、それぞれが独立はしているけど、澄也が医者になったのは大きい。身体に問題の多い受けばかりだし、幼馴染も絡んでいるから。澄也×翼、絶対に生かすと医師の使命を獲得した澄也の愛。色々な制限も子どもと夫と生きていくためと優先順位がブレない翼。いいですね。3巻「裁きを受けろ」は澄也の従兄弟陶也と希少種カイコガの郁のお話。一番泣いた。泣きながら読んだ。他者のための善行、すごく共感したしよくわかる。もし、徳が積めるなら全部郁に行くようにと祈る気持ち、すっごくわかる。陶也は本当に変わったな。命の期限を考えたとき、最初の郁みたいに考えるの解らなくはないけど、生きている時間全てを使ってと前向きになれば、例え1年でも悔いはないはず。それが何年よ〜泣いたなぁ。幸せ掴めてよかった。別の巻でわかることだけど澄也偉い!天才!ロウクラス、希少種の神様かと思ったよ。4巻「愛の罠」これまた罪悪感との戦いで、郁に反動形成の行動をとった義弟篤郎と兜の話。篤郎の淋しさと行動原理は心理プロセスとして充分わかる。兜が意外だったんだよなぁ(驚)学生のときから飄々としていたし、いつも達観して客観的な立場にいたから、あんなに変態…オッと、あんなに激情型だったとは。やはり、シリーズの根幹にあるハイクラスのロウクラスへの愛情が深すぎると可笑しなことになるんだなぁ。博愛主義もあそこまでいくと独善的で偽善的だよなぁ。愛を知ってよかったよ。篤郎の咎は一生ものだけど、真耶の言う通りだと思うな。郁と継母と再会できてよかった。ウルウルきたね。昆虫の特異的な生態を模して話に取り込む、すごいアイデアだと思います。金銀読むと、その後の幸せと切なさが色々わかり、更に感情移入しましたわ。すっごい作品群です。他のもぼちぼち読みます!