ラブカは静かに弓を持つ
」のレビュー

ラブカは静かに弓を持つ

安壇美緒

著作権をめぐる作品。

ネタバレ
2023年2月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ ある音楽教室に潜入することになった橘。
2年という長い潜入。仕事と割りきれない何かが橘の心をゆらします。
ラブカというのは深海魚で、作中のスパイ映画と重ね、メインテーマとなる曲を練習することになる橘。映画の内容と現在の状況。
チェロを再開し、過去の悪夢と向き合いながらも、師事している講師や仲間を裏切っている罪悪感。
不器用すぎる。
読んでいると自然と音が、情景が浮かんで、静かな気持ちになります。
余韻の残るラストです。
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