狂愛心理パラドックス(合本版)
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狂愛心理パラドックス(合本版)

桜沢きゆ

タイトルほどの闇感は無かった

ネタバレ
2023年2月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 245ページ。
タイトルで期待した「狂」と「心理」部分が弱かったです。もっと闇深く駆け引きで来るかと思ったんですが、なんかキレイな話っぽく終わりました。
また、表紙の絵からしてそうはならないとわかっていても、もう兄弟エンドで良いじゃーん、と思ってしまった実兄弟もの好き人間です。兄が弟を拒絶する理由に、将来の妻子を入れてきたところがものすごく苦手で、自分が弟の立場だったら「俺の幸せを兄貴が決めるなあああ」って叫んじゃいそう。目の前にいる「兄を好きだと言っている自分」全否定ですからね……。
あと、上総の過去は、上総の頑張りを讃えたいです。よくぞ義妹を守った。ただ、あの過去から兄の方に手を出す理由が私には全く納得できませんでした。
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