ヴィクトリアミランの代償 【電子限定特典付き】
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ヴィクトリアミランの代償 【電子限定特典付き】

篁アンナ

エンディング

ネタバレ
2023年2月27日
このレビューはネタバレを含みます▼ ガチの不倫題材ですが、モデル、服飾という切っても切れない仕事を絡めながら、何においても「誰も不幸にしない」という強い意識で最期は寄り添うことを誓いあった2人の物語です。
誰も不幸にはなりません。途中、刺されて生死をさ迷う展開くるんじゃねーか??って思ったけど、なりません。本当に誰も…いや、端から見れば一番不幸なのは当の本人らなんではないか?と思うんですが、徳を積みきったので最期は苦しまず責められず穏やかに二人で過ごすのではないかな…

貴斗、諸手をあげて迎えに行けたのに行かなかったのは「仕事」があったからなのかな…
なので、何かを手に入れるってことは少なからず代償を伴い「あの時、アレを選んでいたら今の自分はない」を体感し、誰にも文句を言わせない終わり方だと思います。(ラストのいくつも考えられたパ ターン全部みたいです)

と、ここまで書いといてなんですが、レビューであってレビューじゃないんですが…何だろう。
これで文句ねぇだろ神様!!だからつべこべ言わずに一緒に居させろ!!!っていうのを冗談抜きで人生を捧げて証明するお話なんですが…嗚呼…修道院が出てくるのはそういうことか〜って今、打ちながら気づきました。最後、貴斗には家族の繋がりが、梓には仕事の繋がりが見送ってくれたから孤独では無かったのは良かったな…なつめ優しいね…


私には言語化できなかったけど、エンドロール最後まで見ちゃう映画のようでした…
貴斗と梓、二人がこれから幸せな時間を過ごせることを心からお祈りしています。御幸せに。

※作者さんも仰ってますが「不倫を肯定しているわけではありません」。私も同じです。
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