魔法史に載らない偉人 ~無益な研究だと魔法省を解雇されたため、新魔法の権利は独占だった~
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魔法史に載らない偉人 ~無益な研究だと魔法省を解雇されたため、新魔法の権利は独占だった~

外ノ/

これはかなり好きです

ネタバレ
2023年3月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 最初の10ページでまずは嫌になります。シャノンが子供らしい子供で、養父の主人公の言うことをまったく聞かないからです。ガキうざってなります。それになんか魔術の理論も独特の世界観で難しいし。

ところが、我慢して読んでいるうちに、ふざけつつもちゃんと対話もできるし、母親にネグレクトを受け傷ついた彼女がとても愛おしく思えてきます。

そして真っ直ぐでとても優秀な故に不器用で、周りの凡人達からは受け入れられず、不利益を被っている主人公も、見ていてなんとか日当たりのいい場所に引き立ててあげたくなります。

さらに、非凡でシャノン同様に可愛らしい友人の少女達、主人公の友人の共同保証人や、シャノンの友人の父親、兄なども決して世渡りは上手くなく不器用ですがやはり優秀で、皆とても魅力的です。

彼らを中心に独特の世界観で難しいけれども、実はとてもヒューマンないい話が詰まっていて、読み応えのある作品だと思います。
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