このレビューはネタバレを含みます▼
久しぶりにソーニャらしいソーニャを読みました。最高でした…最近のソーニャはあらすじを読んだだけで買わなくてもいいかなと思うものが多くて買わなくなってしまっていたんですけど、こちらはもう。The！ソーニャ！でとてもよかったです。
最初から最後までヒーローがヒロイン以外のすべてに対して容赦ないです。ソーニャの作品内でもなんやかんや子どもが生まれると子どもは大切に…という作品が多い中、こちらのヒーローは最後まで一貫してヒロインのためだけに生きていて最高でした。そんなヒーローの仄暗さを理解して尚そんなヒーローを愛しているヒロインもまた、とてもお似合いの二人だなと思いました。これはメリバではなく完全にハッピーエンドでしょう。ここまで盲目的に溺愛されていたらどんなに歪んでいようと幸せだなと思いました。ヒロインも自らヒーローの作ったかごの中にいることを選んだので、新たな犠牲者が出ることも極力…ないでしょう…
終章の彼の話、もっと読みたかったです。可哀想…と思いつつ。ヒーローの血を受け継ぎ、ある意味歪んだ環境で育った彼がどんな新たなばけものになるのか大変気になります。
ただ、1ページ目の作者様のコメントで“一番歪んでいるのは〜”と作品を読む前からネタバレのようなことをされてしまったのは残念でした…それはあとがきにして〜！
ソーニャらしい執着、歪んだ愛を読みたい方はぜひ…！挿絵もきれいでよかったです。
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