彼の甘くない執心【電子限定描き下ろし付き】
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彼の甘くない執心【電子限定描き下ろし付き】

八尾キツネノ

絵柄と受けの体質が合わさって不憫さが増す

ネタバレ
2023年3月3日
このレビューはネタバレを含みます▼ ピアニストとして亡き父のように…と将来を決められている湊。ある日、ストレスで倒れてから他人が居る状態でピアノの前に立つと震えが止まらなくなり、ピアノが弾けない。だが、亡き父がその昔、1位を獲ったことがある大きなコンクールが目の前に控えており、日々焦燥感が募るばかりだった。そんな時、訳のわからないことを言う全身黒で長身、そして飼い猫だった「ネロ」と同じ名前の男が現れ…というお話ですが。

まず、絵柄と合わさって湊が受ける仕打ちの数々がなんか凄い痛ましく感じちゃって…あるあるな仕打ちなんですが、なんだろう!!!凄く痛ましさが倍増というか…絵はもう綺麗で繊細なので、尚更没入できました!
ネロは死神というか…人間じゃないから目的遂行できるならある程度強引に…感、どことなく高性能なロボットみたいだなと感じちゃって。死神なのに湊に寄り添って優しいのに、湊に要望断られてるのに待つという諦めないポジティブさは確かに他の死神とかそういうのとは違うから、死神も生きにくさを感じて大変なんだな…と伝わってきました。

未来を感じるお話好きな方、是非是非!
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