このレビューはネタバレを含みます▼
他の方も書かれてるように、帯の煽り文句に偽りなし！甘く幸せな気持ちになりたいときにオススメです。
先輩、相当身勝手に尚を扱っていたんだろう。美形の男もなびかせるオレスゲーくらいの気持ちで付き合って飽きたから捨てる、みたいな。それを当たり前と思ってた尚が哀しい。誠一も、なまじ容姿・能力・身分がメチャクチャ良い上に性格も優しく空気が読める故、人に与えてばかり。相手もそれを享受するばかりだった感じ。そんなふたりがお互いに、人を思いやれる優しさをもった相手に出会って惹かれ合うのは必然でしょう。
しかし、スパダリ界の中でもいちばん優しい人ではなかろうか誠一さん。惚れないほうがおかしいレベル。尚もけっこう泣くんだけど、こらえた上でポロッという感じなせいでなよなよというより健気な感じがして、そりゃ心ざわつくよな～。
【追記】続編出ました！待ちきれなくて定価で買ってしまった…大正解…何この多幸感…。お付き合いを始めてから生涯「並んで歩く」ことを選ぶまでのお話。前作では繊細すぎるくらい繊細だった尚が、誠一を支える存在になろうと頑張って強くなってます。対する誠一も人間味が増した感じ。お互いがお互いを想い合うことで高めあう、理想的すぎるカップル。温泉での尚の笑顔がすべてを物語ってます。
誠一の社会的立場からすれば現実離れしてるかもしれない、でも物語くらい幸せに浸りたいじゃないですか。これからも気分が落ちたときに何度となく読んであたたかい気持ちになると思います。素敵な物語を描いてくださった作者様に感謝感謝。
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