鬼の花嫁
」のレビュー

鬼の花嫁

クレハ/白谷ゆう

登場人物、設定、文章、なにもかも安っぽい

ネタバレ
2023年3月4日
このレビューはネタバレを含みます▼ 漫画が常にランキング上位で評価も高く、気になって無料分だけ読んだのですが、正直漫画の方のヒーローが設定に合う程のイケメンに見えなかったので、ラノベで読もうと、張り切って5冊まとめて購入したのですが、1巻で断念してしまいそうです。
まず、ヒーローがヒロインを好きになるのが、あやかしの本能で、ヒロインがどんな子でも関係なく溺愛してしまうという設定が無理でした。
たとえそれが、どんな性格や容姿をしていても、好きになってしまうなんて誰でええやんってなってしまって、その状況で「私だけ愛して」となれるヒロインの厚かましさにビックリしました。
その本能はキッカケであって、ヒロインがきっと愛されヒロインで、奥ゆかしい可愛らしい女の子で、きっとヒーローも本能関係なくメロメロになっていくんだろうなー!と思ったら、全然そんなことなく、ヒロインの性格が酷すぎて、周りの人達がヒロインを優しい子と捉えているのが違和感しかありません。
まだ、高校生(子供)だから…と自分で自分を納得させながら読みましたが、それにしても性格が図々しいし全く可愛くない…
長年、気にかけ優しくしてくれた祖父母を差し置いて、「私には玲夜がいるから!!」と、あたしの彼氏最強だから!みたいなバカ女みたいなセリフを吐いた時はドン引きしました。
自分自身の力で立ち直ったり強くなる分けでもなく、ヒーローに頼りっきり、ヒーローの力やあやかしの本能とかいう偽りの愛で変な方向に強くなっていくヒロインは、ヒロインの妹となにが違うのだろう…本質ややっていることが同じすぎて流石姉妹、君たち間違いなく血が繋がっているよと思いました。
とにかくヒロインに愛する要素がなさすぎて、見ていてイライラするし、こんな子を本能で愛してしまうヒーローが可哀想という気持ちしかない。読んだあと虚無感しか残りませんでした。
ヒロインに良いとこ無さすぎて、素の状態のヒーローがヒロインを好きになるまでの過程や心情を説得力のある文で書く自信がなくてこのような設定にしたのかな?
出てくる登場人物もアホっぽいのしかいないし、文章も安っぽいです。文章に重みや魅力が無さすぎて、軽い。中学生が自分の理想を詰め込んで趣味で書いた小説ですかね?気が重いですが、あと4巻頑張って読みます…
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