このレビューはネタバレを含みます▼
久々に最高に好みなファンタジーに出会えて幸せです。読み出したら止まらない。
イラストは丁寧で古書の挿し絵みたいでファンタジー作品の挿し絵には最高、物語にはとても合ったテイストのイラストだが、BL的な感じはないかも。
ミステリー要素を含んだ美しいファンタジー、現代では味わえない時代感、種族、家系や王族などの陰謀や戦いの政治展開、個性豊かで強く魅力的なキャラ達。BL的には少女マンガにありがちなつまらない溺愛じゃなく本能から来るような執着に近い愛...好みな作品です!
ただノアは本当にイラストの雰囲気もイケメンだけど...何かガサツで強引な感じに見えて...グッとくるのはジーク様、信念、矜持、リーダーになれる器があり凛として美しい、冷静で完璧そうに見えてマホロに対してはなんか違って?そこがくっそ可愛い...子供の頃からずっと大切にしてきた宝物を奪われるとか辛過ぎ...正直どっちが悪なのか...本当に!辛過ぎてしんどい!マリーに負けないくらい気高く美しいジーク様の信者になってしまった。マホロさん彼には救済が必要です...切実にジークルートほしい。または過去のマホロとの生活を番外編で見たいです。
あと、オスカーとアルフレッドの垣間見える悪ぶりも魅力的過ぎて...何と言うか本当に善人の王子様や騎士が集合して溺愛するような作品よりこういうダークな男、冷血ともいえる癖のある男が出ている作品が斬新でたまらんです。特にジークとアルフレッド推し!危険な魅力の男が多過ぎて、マホロになれたら貞操なんてふっとんじゃうわ。
魔法系のファンタジー「王を統べる運命の〇」系のストーリーが好きな人はこの作品好きかもしれない。学園男子寮モノも味わえるしオススメな作品です。
完結後追記:ジーク様ファンなのでイマイチ読む勢いはなかったのですが、アルフレッドが気になり読みました。推しの愛が成就することがなかったのは悲しいですが、ハピエンではあるので良かったと思うし、マホロが自分の意志で未来を決めたことは良かったと思う。ファンタジーの結末としてはとても良い。ただBL的にはジーク・アルフ推しの自分はサービスシーンがほぼなかったので残念。最終的な評価は4.8☆