野良犬の夜【電子限定描き下ろし漫画付き】
」のレビュー

野良犬の夜【電子限定描き下ろし漫画付き】

渋江ヨフネ

なるほど……な展開!

ネタバレ
2023年3月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 事件に巻き込まれた警察官エリックと医者のリーン。2人の出会いは確かに偶然には出来すぎていて、私も途中までリーンがエリックに近づくために、エリックを手に入れるために事件を起こしたのかと思っていましたが、それなら昔亡くなったエリックの母の件はまた別件…?と読んでいて推理もしたくなってしまう作品でした。でもその後なんとなくシモン怪しいと思ってた!容疑者の1人が事故(見せかけ)で亡くなる寸前ドクターと言っていたのはそっちだったか!と納得出来たし、ストーカーしていたリーンにとってはエリックと繋がれたのは予想外の嬉しい出来事で、そちらも一回関係を持ってしまったら歯止めがきかなくなっていった……獣のように情熱的に求め合う2人がやらしく綺麗に見えました。犯人に辿り着くまでの伏線もストーリー展開も面白く、2人の関係が変わっていく様子も分かって、ひとつで色々な楽しみ方が出来るな、と。一度読んで、またゆっくり読んで…と何度見ても楽しめました!リーンにとってエリックは本当になくてはならない存在。エリックなしでは生きられない、怪物になってしまう。という彼の異常な執着が最高に素敵だったし、エリックにとってもリーンの存在に救われているのが良かったです。描き下ろしは、え、こんな車の上に乗っかってシてるなんて!と2人の大胆さにまたやられました…!シリアスなシーンも多いので、表情ひとつひとつでしっかりと読み手に伝わるように丁寧に描かれたのだろうな、と思います。シモンとの決着はどうなるのか、決着の後は2人何にも囚われず今よりも幸せでいてほしいな、など色々想像してしまいました!良いところで終わっているのでぜひ続編がほしいです!!
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!