最愛Ⅰ 君に降り積む雪になる
」のレビュー

最愛Ⅰ 君に降り積む雪になる

白石さよ/芦原モカ

深く刺さりました

ネタバレ
2023年3月10日
このレビューはネタバレを含みます▼ 悲しい結末には耐えられそうにないと思い最愛IIを購入してから一気に読みました。
ヒロイン結子の人柄に強く惹かれ共感し、切なくて所々泣きながら読みました。
結子の一途で懸命な想いが報われ幸せになってほしいと強く思い、考えても仕方のないタラレバをあれこれ考えてしまいました。
私自身の願望や先入観から過去と、これまでの篤史に漠然とした小さな違和感や疑念を勝手に抱いてしまい、篤史が香穂の告白に応じ交際を始めたことが意外でしたし、プロポーズしていたこともショックでした。
香穂が亡くなってからではなく、最初から結子への想いを育み深めて欲しかったと、歯痒く思いました。それでも篤史の心情の表現が至妙で、共感も納得もできませんが理解はできました。この結末だからこそ珠玉の物語なのだと深く敬服しましたし、強烈な感銘を受けました。
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