二律愛反
」のレビュー

二律愛反

rosca

タイトルがいい!

ネタバレ
2023年3月12日
このレビューはネタバレを含みます▼ 良いタイトル!
好き/愛していることと、嫌いは同時に起こり得ないのにそれがあるパラドックス。
一読しただけでは理解が難しい部分も、読み返すと納得してしまう不思議。

誰からも愛されて育った義弟・由貴×愛されず孤独を感じていた義兄・翔。
愛を理解していない兄弟が、痛みや喪失感を経て愛とは何かを知るストーリー。
思っていたよりもラストがほんわかでした。
翔が愛=痛みと認識してしまっていたのは親の躾や家庭環境の悪さから納得でしたが、由貴は愛されて育った割に愛情表現が歪んでいて、過保護だったりの歪な環境で育ったのかな?と思いました。
2人とも、親が良くないのは事実だけどもう大学生だしその歪みを全部親のせいにするわけでもないけど、真っ当な愛情を知らないというのは生きていく上で本人も周囲も苦しめるものになるなと感じました。
このまま2人は愛し愛されてハッピーエンドなのでしょうか。なかなかテーマが深い。
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