家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら
」のレビュー

家から逃げ出したい私が、うっかり憧れの大魔法使い様を買ってしまったら

琴子/TCB

琴子さんの作品の中で1番好きかもしれない

ネタバレ
2023年3月15日
このレビューはネタバレを含みます▼ 主人公のジゼルが底無しのお人好しで慈愛に溢れる、純粋な心を持ち、ひとりの大魔法使いの心を癒やし、たっぷりの愛を伝えていくのは、読んでいて凄く心がほっこりしました。エルの口癖にもなっている。本当に恥ずかしくなるような言葉でも、ジゼルはなんのことと、真っ直ぐに伝える。最初こそは、エルの生い立ちと己に枷られた使命、役割によって、誰にも心を開かず、人に向ける優しさなんてものを持ち合わせていなかったエルが、ジゼルと出会った事で少しずつ、変化し、生きる目的を見つけたのは、心にジンとくるものがありました。1巻、2巻の話では、読んでいて主人公はジゼル…というより、エルのような気もしました。そして3巻では、主人公のジゼルを中心とした話、今まであまり語られていなかったジゼルの出生と『本当の家族』について。エルとジゼルの結婚と、二人の子ども…最後まで描かれた綺麗な終わり方…ではありますが、もっともっと二人のお話や、魅力溢れるキャラクターたちの話を読みたい!…そう。思わせてくれる作品です!…新章じゃなくても、小話でもいいので、ぜひ書いてほしいです、小話を詰め込んだ集でも絶対買います!笑
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