富美菊さんのお気に入り【単行本版】
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富美菊さんのお気に入り【単行本版】

ナツマサキ

富美菊さん

2023年3月17日
ヤクザの富美菊さんは、借金まみれの朝陽を助けて自宅に住まわせる。
施設育ちだけどすれることなく真面目な朝陽。
富美菊さんは朝陽の前では普通の人だけど、時々でてくる物事の捉え方ややっていることはヤクザそのもの。
詳しくは描かれないけれど、朝陽には言えないことを生業としているし、体の関係で繋がることも平気でする。
真面目な朝陽と出会い囲うけど、どこか自己肯定感は低く、世の中の普通の感覚に疎く、朝陽との関係も一線をひいている。
富美菊さんが他の誰かと寝ていることや一線を引いていることを、鈍感な朝陽はちゃんと気づいていて悩んでいるけれど、富美菊さんに聞くことはできない。
富美菊の問題の核心があるのかと思ったけど、根っからのヤクザの世界で生きていた故の世間ズレや後ろめたさなど、ヤクザである自分が朝陽を縛り付けてしまうのがいけないというのが富美菊を悩ます問題だった。
親に捨てられた過去も多少は関わってるけど、基本はヤクザと一般人だからこその不安でした。
富美菊さんどこか儚いけどやたらエロくて、年齢不詳っぽいところなどもとても魅力的でした。
朝陽くんが人はいいけど、ちょっとバカっぽいのは好きじゃないけど、後半は漢になっていったので良かったです。
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