このレビューはネタバレを含みます▼
Hが好きじゃないけど気持ちいい、嫌いだけどしないと眠れないという複雑な性癖をを持つ結城は、リーマンをしながら夜は男性相手の出張ホストをしています。話がつけばオプション(=H)となるホスト業で客との待ち合わせに行くと、結城が密かに憧れている同僚の伊丹がいました。ノンケだと思っていた伊丹は、好きな男性ができたことから色々知りたくて出張ホストを利用したと言い、サクッと話して二人は別れます。失恋にがっかりしながらも、時間の空いてしまった結城が手っ取り早くヤれる相手の手配をしようとしていると、帰ったはずの伊丹が「俺が買う」と結城をホテルに連れて行くのでした。それはとても気持ち良くて、でも好きな人とは絶対シないと決めていた結城は翌朝一人で泣くのでした。トラウマから素直なHのできない結城の苦しみに縺れた心を伊丹が解きほぐしてゆきます。スーツのオネエ•オーナーが良きでした。『鬼の手ほどき』女のいない鬼の一族•その長の子である枇杷は里に降りての嫁探しに乗り気ではありません。そんな枇杷の気持ちをわかってくれるのが頭が良くてきれいな年上の柘榴でした。枇杷が18歳を迎える日、人間の女性を抱く為のシュミレーション的な儀式をすることになります。ユニークな設定が面白い遠野ファンタジーです。