ジンと猫は呼ぶと来ない
」のレビュー

ジンと猫は呼ぶと来ない

SHOOWA

ハッピーエンドを望む方には微妙

ネタバレ
2013年1月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ 個人的にストライクでした。ど真ん中豪速球でした。
表題作は向日性のとびらに出ていた情報屋ジン(基本受け)とほんの少し出てた殺し屋マリ(基本受け)の2人ですが、焦点はこの2人に当てられつつもこの2人一度もいちゃつきません。ジンはそこら中で愛人作って本命もいたりしてマリはマリで他の男とやってるし冷めまくり。
それでもジンにパシられジンを気にかけるこのマリの健気さ、心にくるものがあります…可哀想な受けが好きな人には超おすすめ。
最後までジンはドSビッチでマリはドM不憫のまま終わるのでハッピーエンドとは言い難い。でも切ないながら、悲壮感はあんまりないんですよね。これがこの2人の形なんだろうなーっていう。SHOOWAさんならではのカップルだと思います。
8話からの謝罪はDVっぽい攻めと聖母のような受け(にわたしは見えた)のお話。これもなんというか、糖度0です。攻めの本音、弱音、懺悔をひとり受け止めようとする受けがもう…切ない。
11話からの残像はNON Tea Roomのアーサーと連次の付き合ってた頃のお話。これは!NON〜読んだ方には是非読んでもらいたい!泣きかけました。連次が髪を染めた理由も、アーサーが連次をバンドに入れた理由もよくわかってもう…あああつらい。切ない。ただこのお話単品では意味不明だと思います。
15話からのお話は各単行本にひとつは入ってるアホエロかと思いきや今回比較的真面目ですね!ちょっと設定ぶっ飛んでるけどいつもよりは飛んでない!軽い気分で読めて息抜きになります。
18話からはもーーーマリがえろすぎてすごい。祐介とやってるだけですがこんなに色っぽい濡れ場久々に見ました。おいしい。
最後のお話はゆるーい気分で読める番外編みたいな。ジンとマリがやってる(夢)場面がありますが百合臭半端ない。結局この2人はどっちが受けになるんだろう?
全体的に切ない悲恋ですが読み応えあります。SHOOWAさんの作品の中で一番好きかも。
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