はしっこの恋
」のレビュー

はしっこの恋

町麻衣

食べ物にありがとうの気持ちのいただきます

ネタバレ
2023年3月23日
このレビューはネタバレを含みます▼ 酪農家の娘さんと漁師の家の息子さんのお話。
私たちはスーパーで手に取るだけで購入できますが、そこに至るまでの何と大変な事か!口にできるありがたさは、いただきますと念じずにはいられません。
以前、父が里芋を作っていて、その草取りと収穫に従事した際、背の高い茎のウネに腰をかがめても取りにくかった草と、クワで深く掘り起こした里芋を親芋から手でちぎって、泥を取って・・・って、「もう作らないでくれー!」と叫びたくなりました。スーパーに泥を落とした状態で売ってある事の凄さを実感したのでした。
『アヤメくんののんびり肉食日誌』の作家さま。アチラは少しづつ読み進めていますが、作者括りでこちらの作品に巡り会いました。どちらの作品も、作家さまの人間性が反映されているような、根底にあるユーモアのセンスがじわっとあったかくなるようなお話でした。そして「テツ」側からも「園美」側からも、プロポーズの場面がとっても素敵でした。
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