このレビューはネタバレを含みます▼
父子家庭の高校生•鈴木武義は、いつも食事の用意をして父親と二人で食べています。そんな父親が異動してきた部下の話ばかりするようになります。ツルツルしていて女の子よりきれいだという西田朔哉に食べさせたいからと、父親は武義に食事とパウンドケーキ作りをリクエストして西田を連れて来ます。仏壇の亡き妻の写真を西田に褒められて泣きの入った父親は外へ出て行ってしまい、武義はきれいな西田と二人きりになり父親がいかに良い上司であるかを聞かされるのでした。後日、飲み過ぎた父親を送ってきてくれた西田に武義はつい、父親が西田のことを好きになったのかと心配したと言ってしまいます。その途端、西田は怖い顔をして「なんでもかんでもホモにしないと気がすまねえのか」とキレます。西田はその顔のせいで幼い頃から散々ネタにされ揶揄われ、その相手をボコボコにしてきたのでした。女顔でやさしげな西田にガツンと凄まれて、武義はズギュンと心を掴まれてしまいます。武義はDKらしい率直さで毎日夕食を食べに来るよう西田に頼み込み、父親との息の合ったタッグで寄り切ってしまうのでした。父親譲りの天然さで武義がグイグイ行くのが爽快でした。