その世のどこか、蒼天のゆりかご【単話売】
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その世のどこか、蒼天のゆりかご【単話売】

鯛野ニッケ

完結おめでとうございます。

ネタバレ
2023年3月26日
このレビューはネタバレを含みます▼ 単行本化を………結局待てなかった!(笑)
シリーズ3作目。
満を持してのリアシンです。
前作のエピローグで飛ばされた空白の2年、主従二人に何があったのかが、描かれています。

話は、リアが突然シンの側役を無断で辞していなくなることから始まります。リアは毎夜、ある「病気」に悩まされていて、それが原因でシンを害してしまうことを恐れて遠く離れた土地へ逃げるように距離を置いたのですが、あのシンなので、そんなことには全く頓着しません!(笑)
自分のもとへ戻るように詰め寄りますが、シンが風土病にかかり……。

ああ、もう、サイコーの主従CPでした。
リアがシンへの劣情を意識するきっかけのシーン。
シンが、、、ヒドすぎる(笑)
いくらなんでも、アカンやろう。
ここだけ、女性との絡みありますので苦手な方はお気をつけ下さい。
でも、それで「シンを誰にも渡したくない」という己の欲に気が付いたリアンドロス。真面目故に突っ走れない、抑圧された感情が、ついには溢れ出して。

これを読み終えてから、前作2作を読み直すとグッとくるものがあります。
ここに至ってのリアシンではなく、しっかりと伏線は張られていて、当初は分からなかった心の動きが見えるようになり。特に、前作の常夜は、蒼天を読み終えた後に読むと、リアを中心とした世界線があらわれてゾクッとしました。
もう、鯛野ニッケ先生中毒の自分は、
どぶどぶに溺れきって、3部作を無限ループ状態です。

とーくーにーー!!
「我が君」………。
最強のパワーワードだったわー。
右耳のピアスもね。
蒼天の後に、常夜のエピローグ読むと、ニヤニヤが止まらない。
リアの微笑みが尊いよ!

またしても良い作品を生み出して頂き、鯛野ニッケ先生ありがとうございました!!
単行本ももちろん買いますよ。
リアシンは、末永くお幸せに~!
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