我が恋はしのぶれど
」のレビュー

我が恋はしのぶれど

五月女えむ

まさに"神"作品

ネタバレ
2023年3月29日
このレビューはネタバレを含みます▼ サハラシリーズからのファンですが、こちらも本当に本当に良かったです…動物もこんな上手に描けるのですね。本当に五月女先生は画力が高い!!良夜のきつねの姿が本当にかわいくて、獣化のシーンも飽きずに最高に萌えながら読めました。そして黒風の龍の姿も本当に威厳があってかっこよく、2匹とも獣化したときも人間のときの表情の名残があり、そこまで表現できる画力の高さに驚きました。カワウソたちも最高に可愛い…動物の可愛い仕草を完全に理解されていて、動物好きな方が描かれてる作品だと伝わってきました。

そして何より霊の画家とのシーンは本気で泣きました。ペロペロと舐める良夜の表情と画家の優しい顔に涙が止まりませんでした…声を出して泣きました(笑)
鬼の二人の関係ももっと見たいという気持ちと、紅丸は幽厳と同じ時間を過ごせない切なさでこちらもまたメインカプとは違う魅力を感じました。個人的に作中で小さい頃の紅丸が一番怖かったかも。(笑)

そしてそして、何より最後!!!数ページしかないのに田舎ショタ系の話入れるのかぁと思ったら…思ったら…!!!!!!!もう先生…!!!!粋すぎます…!!!!(泣)
地面に絵を描いている姿を見て、「わあっ…」と声が出て、良夜と黒風が来たときにはまた涙を流してしまいました。他の商業だとこういう最後あたりのページは完全に違うストーリーを入れられることが多いのに、なんて素晴らしい使い方をするんだ…!!!と感動しました…地面に描いてたから二人が見つけられたんだと気づき、宮下くんも実際にそう言っていて…その描写だけで、黒風と良夜、カワウソたちが空を泳いで探してきて、やっと見つけたときの姿が容易に想像できました。
画力だけじゃなくストーリーの組み立て方も巧みすぎます。描かなくても読者に展開を想像させ、読み取らせるというのは、かなりの腕がないと出来ません。
もし画家との再会するまでを描くということなら、これで終わってしまうのでしょうか…もっともっと黒風と良夜のいちゃいちゃを見たい…!でも物足りなかったわけでは全然なく、上巻と下巻ですっぽり話がまとまっていて本当に素晴らしい…でも二人が好きもっと見たい…!!鬼の兄弟も…!!でも!!!本当に綺麗すぎるほど纏まっている!!!、!うわあああああああああああああも〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜本当に神作品でした!!!!!!!!!
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