ENNEAD【タテヨミ】
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ENNEAD【タテヨミ】

MOJITO

戦争の神セトをめぐる神々の愛憎劇

ネタバレ
2023年4月1日
このレビューはネタバレを含みます▼ めっちゃくちゃ面白いです!なぜ今まで読まなかったのか、勿体ない。。広告でよく見かけてたのですが、広告では登場人物が仮面を被っててよく分からずスルーしてましたが。今回の無料公開でなんとなく読んでみたら、面白すぎて1日で全巻購入して読破してました!
1話読むごとに、どうして彼ら彼女らが憎しみ合い、こうなってしまったのか、明かされていく真実と、それぞれの思いが交錯して、脚本最高〜!ってなります。作画もコマ割りも神です!
以下ものすごくネタバレ
セト、戦争と砂漠の神。仮面を脱いだらとても美人。口は悪いし、やってきた事は最悪ですが、彼の過去を知ると可哀想になります。あんな事があったのに妻ネフティスと息子アヌビスのことは大切に思っている所とか泣けます。
オシリスに半ば無理やり抱かれ、ホルスには襲いに行ったのに逆に組み敷かれ、モブにも中々痛々しい犯され方をしてますが、気が強くて簡単に落ちない所が良いです。
気が強いのにアヌビスの事になると泣いちゃう所とか愛しくなります。
ホルス、オシリスとイシスの子。セトを叔父様と呼んで慕ってるの可愛い。セトには鬱陶しがられてるけど。セトが心配で監視の鳥つけたり、やんわり執着してるのが垣間見えるの良いです。セトがピンチの時に現れるホルスはカッコいい。個人的にホルスとセトにくっついて欲しいですが、どうなるか分からないのがこの漫画のハラハラする所ですね。
オシリス、生命の神。セトへの執着心が異常。セトがネフティスと子どもを作るのが許せず、セトの子供を作る力を密かに奪ってその力を赤い花にしたと実物を見せながらセトの前で語るシーンは戦慄物。アヌビスは、ネフティスとオシリスの子でしたし。死んで冥界の王になってもセトのことを諦めきれず、アヌビスを使ってセトを冥界に誘おうとします。
イシス、魔法の神でセトとは兄妹。オシリスの妻。個人的にとても好きです。オシリスに裏切られてエジプトに復讐を誓い実行するも、これで良いのかと葛藤する姿にすごく人間味を感じます。なんだかんだセトを嫌いきれてないのも、ふとした時にオシリスへの未練がよぎってしまうのも良い。
セクメト、厄災の神。登場人物に不穏な言葉を投げて心を乱していく。彼女のことはまだ明かされてないですが、とても気になる存在です。

まだ書きたいことありますが、文字数足りないのでこの辺で!気になった方は読んでみて下さい!
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