星を掴まえる 【電子限定特典付き】
」のレビュー

星を掴まえる 【電子限定特典付き】

宇野ユキアキ

表紙と印象は違うけど味がある絵のタッチ

ネタバレ
2023年4月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 初読み作家さんです。出版社さんのコミックス発売のツイートを見て、試し読みしたら続きが気になって購入しました。お人好しで世話焼きな大学生・玲旺×寂しがり屋な小説家・星川さんのお話で、表題作のみ全7話+描き下ろしでボリュームたっぷり合計302ページ。バイト先のバーで酔って帰れなくなっていた星川さんを、玲旺が自宅に連れ帰り介抱していたら…というお話。絵が綺麗というレビューを散見しましたが、丁寧だけどちょっと「綺麗」とは違うような…?あくまで主観なんですが、畠たかし先生みたいなちょっと古い感じの、でも味がある絵のタッチでした。表紙の印象と違って少し癖がありますが、読み進めると意外と気にならなかったです。一見淑女っぽい真面目な風貌の星川さんですが、最初は襲い受けなんですよね。年齢にしては可愛らしくはあるけど、絵のタッチの問題か、星川さんに色気というのはあまり感じなかったかも。一方大学生の玲旺は、世話焼きで優しくて家事もできる、すごいスパダリで好感度の塊です。年上の星川さんに対してさらっと「色々してあげたくなる」とか言えちゃうのが良い!なので、物語の盛り上がりに必要だったこととは言え、二人がせっかく素直になってラブラブになるかと思いきや星川さんからの一方的なブロックに胸が痛みました。星川さんのトラウマも分からないではないけど、玲旺が気の毒で仕方なかったです。玲旺と同じくそんな星川さんを面倒だけど可愛いと思えれば良い評価に繋がるのかな。最後はタイトルも絡めて上手くまとまっているので読後感は良かったです。綺麗に終わっていますが、今後同棲編とかも読んでみたいな〜!
いいねしたユーザ5人
レビューをシェアしよう!