夜が終わるまで
」のレビュー

夜が終わるまで

西田ヒガシ

考察という名の感想

ネタバレ
2023年4月5日
このレビューはネタバレを含みます▼ 作家買い。影山生きてて本当に良かった〜。最悪なオチも考えてたので…。最後、病室のベッドで眠ってる影山が目を覚ましてから日浦が泣く場面は涙が出た。
夜毎、影山に抱かれるのは夢のような、幻覚のようでもある。でも、影山に似ている弟に絆創膏が貼ってあったり、痛みを感じる場面があるので、源氏物語の六条御息所みたいに影山の生き霊が時々弟に取り憑いているのではと思った。絆創膏は絡まれた時、痛みがあったのは小指を切られた時の感覚。あと、携帯番号を聞かれ自分の番号をうっかり言いそうになったりと…。
好きだと言えなかった想い、助けて欲しいのは愛する日浦…そんな強い想いが生き霊として弟に取り憑いた。だから弟の体で日浦とキスする時、「ムカつく…直人(弟)なのに」と言ってしまう。
なので、『その後』の影山視点の「おまえが好きなんだよ」と日浦に伝える場面が胸熱で、(良かったねやっと言えたね、日浦もあなたのことが好きだよ)とあったかい気持ちでハッピーエンドを迎えられた。
個人的な感想なのでいくらでも解釈があるとは思いますが…。
西田先生の作品は、何歳になっても純粋に恋してる大人の男性同士が描かれてていつも胸がぎゅっ&きゅんっとなります。あと、先生の描くスーツ男子がかっこいい!ツボ!
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