このレビューはネタバレを含みます▼
一人暮らしのトオメと、居候することになったタカチの話。凪良さん好きで、何冊か読んでます。どれを読んでもグイッグイ引き込まれるし文章は美しいし大好きです。本作は、重かった…トオメの過去もタカチの過去も両方重くて、読み進めるの苦しかった。近親相かんの二乗に家族の死、自 殺、殺人未遂、引きこもり、家庭内暴力。どんだけ辛いの…。苦しくて最後まで突っ走って読んで、最後にようやく息継ぎができたって感じです。面白かったけど、苦しすぎた、面白かったけど。最後2人の幸せな生活読みたかったな、あとがきに書いてくれてはいるけど、2人の幸せな様子見たかったナ。
本作の前に「まばたきを三回」を読んでて、もう発売中止でレビュー書けなくて残念。こちらは幽霊の話で、天涯行きに比べると楽しかったかな。幽霊って、とは思うけど。
凪良さんの作品は、田舎が舞台で、家族に難ありな設定が多いなあ。親が死ぬとか、親からのDVとか。そういうのがない話読みたいな、美しい彼はそういうのなかったかも。