僕らの食卓
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僕らの食卓

三田織

ぽっかぽか、幸せになる!

ネタバレ
2023年4月7日
このレビューはネタバレを含みます▼ 三田先生の「山田と少年」は読んでいました。なのに、こんな良作を読んでいなかった〜。ドラマ化されたという事で、無料立ち読みを読んだら、もう最後まで読まずにはいられない。なんで、こんなに素敵な作品を、今まで知らずにいたのか…!大好きな作品になりました。孤独な家庭環境のせいで、人前で食事出来ないリーマン豊と、母親を亡くし、幼い弟の面倒を見るため大学休学中の穣の、優しいご飯系BL。あまり食卓に恵まれていない穣と父親と種の父子家庭と、一人暮らしの豊が、出会いとなったおにぎりから始まって、一緒に温かい食卓を囲むのです。出てくるご飯って、スーパーの惣菜、家庭のカレー、コンビニの肉まん、パン、ファストフード、バイト先のラーメン、手作りうどん、お父さん渾身のトマトチーズキムチ鍋…。料理が得意な人も居らず、オシャレで豪華な料理も出てこない。ただ、一緒に食べる。一緒に食べると美味しい、だからご飯を作る。その温かさが、特別じゃない食事を特別にしている幸せ。同い年の豊と穣、二人を温かく応援してる愉快なお父さん、何気に穣の邪魔をする可愛い小さな種。先生の絵が優しく、読後のぽっかぽかはハンパないです。たぶん、穣×豊だと思いますが、キスまで。ご飯にばっかりフォーカスしてしまいましたが、豊と穣が恋する過程もまた萌えます。穣はわりと最初から好きだったみたいで。豊が、穣の気持ちを知って、自分の気持ちも自覚して、幸せを失わないように頑張ったところ、良いしか言葉が出てこない。そして、何より推したいのは、各話の表紙絵。全部良い、いいんですが、一推しは第4話!!是非見てほしい。
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