花のズボラ飯
」のレビュー

花のズボラ飯

久住昌之/水沢悦子

おなか減っちゃいます

2013年1月14日
食事は毎日するものですが、生活していると、やはりどうしても家事をサボっちゃいたい気持ちが沸き起こる日も出てくるというもの。
ご飯作るの面倒だな、でもおなか減ったな…空腹が満たされるならなんでもいいやー…なんて、そんな気分が沸き起こってしまったとき、私なら何の感想も持てないようなご飯を掻き込んで終わります。
でもこの漫画の主人公、花ちゃんはすごい!
どんなズボラご飯でもちょっとの工夫で思いっきり楽しんで食べているんです。
一食ごとに心から「んま~い!」と満足した表情を浮かべる花ちゃんを見て、日々の糧という意味では私のさもしいズボラご飯とは質が違うなぁと感心させられてしまいました(笑)
漫画の中で繰り広げられるのは決して誉められないズボラの極みといった主婦道?です。しかし、主婦業に追われて日々の細やかな出来事(例えば、ラクして美味しくできちゃったズボラ飯)に楽しみを見いだせなくなるより、はるかに素敵に人生を楽しめているであろう花ちゃんの様子にハッとさせられもします。
2巻まで読みましたが、呑気にズボラ主婦をしている花ちゃんにも何か複雑な過去がある様子。グータラな毎日をほんわか描いた序盤から、どのように話の展開を見せてくれるのか楽しみにしています。
余談ですが、食事中の表情に嫌悪感を持つというレビューをちらほら見かけ、大変驚きました。あの過程で卑猥な連想をされるかたもいらっしゃるのだと考えると、面白いです。
性的な内容が多大に含まれているのではないかと躊躇している未読の方、くれぐれもそういった趣旨の漫画ではないので安心してお読みください(笑)
いいねしたユーザ8人
レビューをシェアしよう!