夜明けのリトルマーメイド【電子限定描き下ろし付き】
上野ポテト
このレビューはネタバレを含みます▼
まさかこんなお話だったとは!心があっても無くても辛いけど、同じ辛さならやっぱり心がある方がいいかな〜。
ノブアキは発達障害なのか、それとも幼い頃の両親の不仲で心が壊れてしまい、人の気持ちや自分の気持ちが分からなく育ってしまったのか分からないけど、マコトが愛してくれてることだけは分かるのだからノブアキはマコトに出会えたことで救われた。多分マコトタイプの元妻でダメだったんだから、ノブアキにはマコトしか一生無理だし、マコトがいなくなって悲しみや絶望を感じるのだったら心があることの証明になるし、そんな場面もちょっと見たかった気もする。
機会ある毎に2人で観ていた映画は、ポスターや話す内容からして多分リュック・ベッソン監督の『レオン』だと思うけど、その主人公の他者と交わることのない孤独な殺し屋のレオンとノブアキがリンクして悲しくなった。レオンにはマチルダがいて、ノブアキにはマコトがいる。でもノブアキは殺し屋じゃないからマコトとずっと一緒にいれるはず。
マコトはマコトでずっとノブアキ一筋でいたのだからやっと報われて幸せでしょう。
お互い気持ちを理解する努力をし続けないといけないCPだけど、それは全人類に言えることだし、このCPなら大丈夫なのでは、と光が見える終わり方でした。読んで良かったです。
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