ホラー女優が天才子役に転生しました~今度こそハリウッドを目指します!~
」のレビュー

ホラー女優が天才子役に転生しました~今度こそハリウッドを目指します!~

鉄箱(「ホラー女優が天才子役に転生しました ~今度こそハリウッドを目指します!~」(小学館「ガガガ文庫」刊))/樫谷/きのこ姫

味のある作品なので今後に期待

2023年4月11日
事故死した役者が二十年後に転生、子役として活躍していきますという話。
役者もののストーリーとしては主人公の成り上がり譚としてやや王道だが、事故死した前世の頃の知り合いに対する印象描写や、友人となる子役たちがきちんと脇を固める部分がしっかりとできているため、するすると読める。二十年前に存在していなかったスマホが平仮名になったりとジェネレーションギャップがちらちら入るのが面白い。
絵という観点で見ると第一印象は微妙であるといえると思う。ロングのシーンではキャラクターの手足が棒のようになっており、上手いとはお世辞にも言えないが、カット割りや見せ方の演出はかなりの水準で、作品全体としては不思議な「味」があり、意外なほど違和感はない。
一巻段階では絵に癖があるものの面白い作品だと評価できると思うが、原作小説が二巻までしか発売されていないようなので、どこまでを漫画化するのかが不安でもあり楽しみでもある。
とりあえず今後に期待の意味も込めて★5とさせていただく。
いいねしたユーザ1人
レビューをシェアしよう!