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今月(4月1日~4月30日)
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シーモア島


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続きが出ない2025年3月29日二巻まで読了。
異世界転生ものは多々あれど、自動販売機という発想がまずすごい。しかもそれでありながらストーリーをうまく回している。
また絵がうまく、動きのあるシーンやモンスター、かわいい女の子やちょっと胡散臭いおっさんまで巧みに描いている。
箱だからハッコンとか、ネーミングセンスにはちょっと笑ってしまうところもあるが、味と言えば味だろう。
問題は新刊発売の頻度で、一巻は22年3月、二巻が23年3月とほぼ年一回ペースだったが、25年3月になっても3巻は発売されていない。アニメ化したぐらいだから人気がないとは思えないので、漫画家の都合だろうと思われる。
逆に言うといつ続きが発売されるのかはわからないという事で、面白いのだがおすすめしにくい作品である。いいね
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これはなかなか2025年3月16日二巻まで読了。
内容は最近よく見る「ゲーム世界の敵中ボスに転生、自分を鍛えてストーリーを改変していく」という話。
正直そこだけ見れば目新しさはないが、自分を鍛え強くなった一方、チームのメンバーも本来ならボスになるはずだった人物を救うという設定がなかなか面白い。本来のゲームストーリーのシナリオライターは陰険ドSっぽいが、ある意味でそのライターの悪意を主人公が突き崩していく様が爽快でもある。
漫画としてみると絵は可愛いし演出はとてもうまい。さすがベテラン漫画家というところで背景にも手を抜かずバトルも迫力十分。2巻138ページあたりから145ページあたりまでの絵と字の文を交えた見せ方(あるいは魅せ方)は素直に「格好いい」と思えた。ややキャラデザインに癖があるが大多数の人には満足がいくレベルではないだろうか。
本編と無関係のところでは時々意味もなくお色気が入るが、許容範囲だろうと思う。
よくある設定を上手に見せている作品として、二巻段階では★5。続刊も購入予定だが、陳腐なハーレム物にならないことを期待する。いいね
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転生大魔女の異世界暮らし~古代ローマ風国家で始める魔法研究~@COMIC
面白いんだけど…2025年3月15日一巻読了。転生ものだが魔法がある古代ローマ風時代というのはあまり見ない面白い設定だと思う。
ローマのことをよく調べているのか、背景になる世界設定はしっかり作られており、一巻段階では矛盾しているところや破綻しているところはないように思われる。
タイトルから考えると主人公は魔法の原理を解明するのが目的の話らしいのだが、考察と実験が繰り返されるため、ストーリー展開はややゆっくり気味か。
絵はややシンプルな線だが見やすくバランス等が崩れることもない。読んでいて目に負担のかからない漫画のレベルだと思う。
多少、気になったのは主人公の性格。転生前は社会人プログラマーをしていたアラサーらしいのだが、本当か? と思うぐらい唯我独尊な子供の思考。かなり協調性に乏しく、自分の都合通りにいかないと相手を非難するような思考をすぐに持ち出してしまう。
作品そのものは面白いのだが、この主人公の性格が引っかかってストーリーに熱中できる、というところまではいかなかった。
それでも舞台設定などは面白いので★4。主人公の性格を受け入れられる人なら★5でもいいと思われる。 -
内容が安定している良作2025年3月14日原作は小説。小説一巻の発売が2019年とゲーム世界転生ものとしてはどちらかというと古参の方に入るのだが、今なお決して古くはない世界観とストーリー。
内容としてはサービス終了から200年ほど後のゲーム世界という、ちょっと捻った世界に自分のキャラであるエルフに転生したヒロインが無双活躍したりやらかしたりしながら話が展開していく。どちらかというとコメディよりか。
自分が作ったキャラクターが生きていた世界のその後、という世界設定が斬新。キャラはエルフのため生きていても不思議ではなく、変わったところや変わっていないところをうまく織り交ぜていきながら、最強プレイヤーの一角だったヒロインがしっかり魅せていく展開は爽快と言っていいだろう。
絵は動きのある絵はやや苦手としている感じだが、下手というわけではなくむしろ丁寧に描いている。そのため、絵から感じる違和感のようなものは特にない。
原作小説が結構な長編なのでどこまでコミカライズするのかにやや不安はあるが、物語として十分に楽しめるので、まずお勧めできる作品である。 -
え、これ、出たの? というのが正直な感想2025年3月14日原作は『八男ってそれはないでしょう!』のY.A 氏が書いた小説。小説は二巻まで書籍化、web版は途中で止まっている。
この漫画はそのコミカライズなのだが、コミックヴァルキリーのサイトでは最終更新が2024年4月30日で、それ以来更新されていない。正直、打ち切り作品だろうと思っていた。それだけに発売されたことにまずびっくり。
内容は砂漠だらけの世界に召喚された主人公が最初迫害されて成り上がっていく…というタイプの話なのだが、一巻段階ではほぼ世界観の説明どまり。なんせタイトルに出ている電子マネーが一巻段階ではまだ出てこないw
丁寧に描いているといえばそうも言えるが、やや展開が遅いといえる。
絵はとても上手で丁寧。王様の性格の悪さが顔ににじみ出ているし、女性キャラも可愛い。アクションシーンも上手。そういう意味での不満はない。
問題は掲載サイトでも更新されていないことだろう。下手をすると二巻が出ないんじゃないかという疑念さえある。そのため、申し訳ないのだが現状ではおすすめ作品とは言い難い。面白くなりそうな話ではあるのだが、更新されない危険性がかなり高めの作品である。
原作者、漫画家の応援のために購入するのならあり。その観点で購入するなら損はしない。いいね
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斜め上だが面白い2025年3月3日10巻まで読了。
転生もの。ゲーム中に登場するハイスペックの悪役に転生した、とまでは比較的よくある内容で、序盤はそれから抜け出るためによいことを続けていくものの、途中から実際の悪役ルートに入っていくという展開が面白い。
自動的に口が悪くなってしまうという設定は中の人が精神的に辛そうだが、そのような欠点も乗り越えていくエッセンスの一部としている。
ストーリー展開はやや遅く、10巻まで来てもまだ本来の主人公になるはずの勇者サイドはパーティーを組んでいないので、実際に主人公と戦うことになるのはまだまだかかりそう。結構な長編になりそうな気配ではあるが、内容は面白いので十分お勧めできる。いいね
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国を追われた竜師さん、拾われた隣国でうっかり無双してしまう。~弱小国家が大陸最強の竜の楽園になるまで~
うーん…2025年3月2日一巻読了。悪くはないはずなのだけれど、あえて言うのであればチグハグ。
内容はほぼタイトルママ、なのだと思う。一巻段階ではドラゴンと複数の女性キャラの顔見世といったところで、ストーリー的にはあまり進んではいない。
絵はとても上手。迫力があって素晴らしい。アクションシーンもうまい。だからこそチグハグ。例えていうならキングダムの作者さんにギャルゲの原画を描かせているような違和感というかズレがすごい。
この漫画家さんの絵なら少年漫画的にアクションに比重を乗せた方がよかったと思うし、ハーレムものの方を重視するならもっとかわいらしいキャラクターを描ける人のほうが原作を生かせたと思う。
結果、悪くないはずなんだけど評価は低め。何とももったいない。いいね
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正統派異世界転生チート物2024年11月13日一巻読了。『異世界チート魔術師』の内田健氏原作で異世界転移もの。
ある意味でいつもの内田氏テイストで、まずバトルで負ける様子は感じられないので、難しく考えず安心して読むことはできる。
同様にヘイトを感じるようなキャラも現時点では出ておらず、読みやすいと言える。例えで表現するなら悪く言えばいつもの食堂の味、よく言えば食べなれた不味いものが出てこない安心できる味、といった所か。
絵は上手で老人は老人として、若者は若者としてちゃんと描けているので描きなれている感はある。キャラが増えた時の差別化がどうなるのかは現時点では不明だが、絵に不満があるという事もない。
総じて気分転換したい時に気楽に読めるという意味で一巻段階で★5。いいね
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失格紋の最強賢者 ~世界最強の賢者が更に強くなるために転生しました~
バランスの良い作品2024年10月5日主人公最強系の中ではそろそろ古参と言っていいぐらいのラノベ作品のコミカライズ。
原作の進行諸島先生は本作を書くまでに1,000種類ぐらいのラノベを読んで書き方を研究したそうだが、コミカライズもそれを上手に調理している。
シリアスとギャグ、アクションとほのぼののバランスがよく、読んでいて飽きない。また主人公最強系の作品らしく、ハラハラさせるシーンはあまりないが、敵の倒し方には色々なバリエーションをつけているのでそのあたりも楽しめる。サブキャラクターも味があり、少年マンガ的な良さはしっかりと内包されていると言える。
刊行ペースが速いのもありがたいのだが、今(2024年10月)から追いかけるのはちょっと大変かもしれない。
ハラハラの展開を期待しているのであれば少々物足りないかもしれないが、頭を空っぽにしてのんびり読むのにはちょうどいい作品である。いいね
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完成度が高く面白い2024年8月27日六巻まで読了。異世界転生ものは絶対に嫌だ、という人以外にはまずおすすめできる。
内容はほぼタイトル通りで、追放されたクリエイト系の特殊魔法を使える主人公が様々な発明を用いて領地を豊かにしていくお話。原作者は複数の作品を書籍化している作家さんなのでストーリーのクオリティは保証済み。
そのストーリーをかわいい男の子&女の子からごついおっさん、建築物やモンスターなどの描写も丁寧で、アクションシーンもギャグシーンも上手に描く漫画家さんが丁寧にコミカライズしている。
ずば抜けて「凄い」という作品ではないかもしれないが、平均点がかなり高得点になる完成度が高い作品。費用対効果は十分以上。ほとんどの人が楽しめる作品だろうと思う。 -
格好のいい美少女(元老婆)2024年8月5日一応ファンタジー世界が舞台の転生ものだが、その世界の過去にいた歴史上の人物が数百年後に二度目の生を過ごしていくというストーリー。前世の知識や経験を有しているという身ではチートものと言えるだろうか。
系列としては昔懐かしい時代劇物の風味がある。豊富な人生経験と度胸の良さ、そして二度目の人生という事もあり思い切りがいいので、悪即斬的なノリがあるのだが、主人公ラウラリスが一本筋の通ったキャラクターなので不快さはない。
絵は正直一巻段階ではかなり微妙。下手という訳ではないのだが、動きのある絵になるとかなり違和感がある。漫画家ではなく一枚絵を専門にしていたのかもしれない。
が、三巻あたりから動きのある絵や構図も上手くなり、見ていて格好いい、迫力があると思えるようになる。そういう意味ではちょっと時間が必要かもしれない。
一巻では絵に我慢して読み進めていけば、元悪徳女帝ラウラリスという魅力的な美少女(元老婆)の活劇が楽しめる作品である。 -
訳あり伯爵様と契約結婚したら、義娘(六歳)の契約母になってしまいました。
うわ幼女強いw2024年8月5日一巻読了。久しぶりに「こういうのでいいんだよ」という台詞が口からこぼれた。
作品としてはラブストーリーというよりラブコメ。男側の「君を愛するつもりはない」といういつもの台詞から始まるが、その後の展開が予想の斜め上に向かっている。
なにしろ義娘になるリーディアが実にいいキャラをしていて、無邪気な言動で実の父親と義母をひっかき回していくのだが、それが悪い方にではないので非常にコメディとして面白い。
絵はとにかく可愛い。登場人物みんなかわいい。割とシンプルな線の作品なのだが、ギャグテイストのバランスが上手で、これは作品にぴったりの良い漫画家さんを捕まえたなと感心するほど。
作品全体の緩急という意味ではむしろ弱く、一巻をノンストップ全速力で駆け抜けていく良質ギャグストーリーになっている。久しぶりに一巻が短く感じる作品だった。
二巻も期待大で、現状は文句なしに★5。むしろ6か7をつけたい。 -
内容だけなら★5。2024年7月19日原作小説読了済み。一言で言うなら『ここで打ち切るぐらいなら最初からコミカライズするな』である。
原作小説だとここから面白くなるという所で唐突に終わり。漫画家さんは凄くハイレベルで絵も上手だし原作の細かいところまで丁寧にコミカライズしている。この先も期待させるところだったのになぜ。ほんと、出版社が何を考えているのか理解不能。
作品そのものはとても面白い、絵も上手い、ストーリー展開も上手なのにこの漫画はお勧めできない。読んだ人が絶対に欲求不満か失望感を覚えるだろう。原作小説を読むことをお勧めする。
出版社は良質の原作と漫画家、両方を使い潰すような真似をやめていただきたい。いいね
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悪役聖女のやり直し ~冤罪で処刑された聖女は推しの英雄を救うために我慢をやめます~
なかなかに興味深い始まり2024年6月30日一巻読了。失敗した人生、過去に戻ってやり直し系の話だが、キャラの性格設定がなかなかにトンデモでこれはこれで面白い。異世界にも推しという概念があるのかとは思うけどw
一巻段階では主人公(ヒロイン)とパートナーの男性、それにパーティーメンバーとの顔合わせとほぼほぼキャラ説明に終始しておりストーリー的にはあまり進んでいるとは言い難い。結果的にネタバレのしようもないw
それでいながらあちこちに謎というか作品としての引きが上手く配置されているので、二巻が楽しみに思う気持ちに偽りはない。途中打ち切りとかにならず、謎解きが終わるまできっちり終わらせてもらえればよいのだが。
とりあえず期待込みで★5。 -
う~ん…2024年6月16日一巻読了。色々と思う所はあるが、端的に言うなら「ちょっと古い」だろうか。世界設定、周囲の人間(?)関係、ハーレムもあるよ、とパーツ一つ一つがありきたりと言えばありきたりで、正直なところ目新しさには乏しく、先行している他の作品を超える部分があるかと問われるとかなり厳しい。
この作品単独で見るとしばしば入る不必要なエロも『一騎当千』などで10年かそれよりも前に流行した感じだし、漫画としても12人も女性キャラを描き分け、かつそれぞれに出番を作ることができるだろうかと考えるとかなり微妙。
こういう作品にふれたことがないという人には目新しさは感じるだろうが、普通の人にお勧めできるかと問われると悩ましい。 -
しっかりとした取材に裏打ちされた作品2024年6月11日三国志を主題とした漫画といえば横山光輝三国志か蒼天航路が有名どころだろうか。それらとは大きく異なる、しかし優れた三国志を題材とした四コマ漫画である。
主役は本来の三国志では名前ぐらいしか出てこない諸葛孔明の嫁。この嫁さんが時に内助の功で、時にその発想力と洞察力で本来の歴史で主格級の人たちを助けていくお話。そこだけ見ればファンタジー作品である。
しかし、そこに裏打ちされているのが綿密な取材力と作品構成力。現地取材を含めた史料の精査が漫画とは思えないレベルで傑出していて、三国時代当時の様々な風習や食文化などをごく自然に、かつ細かく描写。文化史的な観点で見ても解りやすく、ためになる。
また作品構成力も素晴らしく、年表に一切狂いがない。ごくごく自然に「ああ、あの事件の裏ではこういう事があったかもしれないな」と納得させてくる。正直凄いと思う。
四コマであるから非常に読みやすく、登場キャラクターのありそうな会話が読んでいて楽しい。それでいながら三国志の世界観をしっかりと感じさせてくれる、とても完成度の高い漫画である。
むしろ三国志とかの歴史物が苦手という人に読んでほしい。おすすめ。 -
一周回って面白い…かも?2024年5月25日3巻まで読了。一時期ブームだった歴史転生系統の作品。2024年現在ではむしろ懐かしいといえるぐらいのチートでハーレム物である。
男性を描くのは苦手なようだが女の子のキャラはかわいい。背景に手を抜いていないのは高評価。
客観的に見ればストーリーはツッコミどころ満載だが、純粋な歴史物ではなく漫画なのだからこれはこれで良しとみるべきだろう。ただやはりどこかで見たような設定と展開だという既視感は拭えず、強く他人に薦めるには推しが足りないという評価になる。
そういう漫画として見ればまあまあという所ではなかろうか。いいね
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爆笑できます(追記あり)2023年12月29日ざまぁ系は文字通り数えきれないほどあるけどこれは秀逸。確かに、無関係の人の話題に上る方が怖い。流れ弾ならぬ(家も同時に吹っ飛びかねないという意味で)流れミサイルという所か。
しかしフェイカー(嘘つき)令嬢とは名は体を表しているなぁと妙な感心。
漫画も悪くないけどこれはボイスドラマとかで聞きたいかもしれない。
(追記)「小説家になろう」に掲載中の原作のWeb小説を読んでみた。漫画版には(内心で)客観的にツッコミをする主役令嬢がいないのね…。ものすごく残念。
漫画で描くのは難しかったのかもしれないけれど、冷静な突っ込み役がいない分、全体のメリハリに欠けてしまっている。小説版の方が圧倒的に面白く、漫画も十分面白いのだけど、原作にあった緩急がないと判断し評価を下方修正します。いいね
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納得がいく異世界戦争(ただし…)2023年10月2日これも異世界転移・転生ものの範疇と言えばそうかもしれない。歴史上の有名人が異世界で戦争に関わっていく物語。登場キャラは洋の東西を問わず、紀元前の登場人物から第二次世界大戦時の人物まで時代も何もお構いなしのごった煮だが、それだけにそれぞれのギャップも上手く作中で活かされている。
登場人物が皆一癖も二癖もあるので、個性的でありながら不愉快までは感じず、読んでいて飽きない。このあたりのキャラクター造形の巧みさはさすがベテラン漫画家というしかない。
残念なのは更新頻度で、ハンター×ハンターよりはまし、というぐらいである。内容が面白いだけにそっちの方でストレスを感じる読者が出てくるかもしれない。気長に続きを待てる人向け。 -
四巻まではまあまあだった2023年7月1日アニメ化した某作品同様に異世界でネット通販ができる主人公がそれを使って成り上がっていく作品。主人公はスローライフ希望と言っているが、タイトルにスローライフの言葉はないのでタイトル詐欺ではない。ただ、一巻段階で「大きい刃物はない」と言いながらその後でカトラスなどを購入できるようになるあたり設定は多少雑。
それでもタイトルにも書いたが三巻から四巻あたりまでは多少(R15ぐらい?)の女性の裸が出てくるものの、まあまあ楽しめる作品だった。五巻から登場するちょっとサイコパスが入っている子爵夫人が出てくるあたりから作風が乱れ始める。
私見だが、原作者が新キャラを登場させないと作品を展開できなくなってしまったところで登場させた子爵夫人が性欲むき出しの悪目立ちキャラになってしまっており、キャラをコントロールできてないようだ。
結果、半端なエロ作品風味が混じり、今まで登場してきたキャラが記号化していくというハーレム物の失敗ルートに飛び乗ってしまった感がある。漫画家は頑張って絵にしているのでこれは原作の責任だろうと思う。
四巻までは★4、五巻以降は★2、平均して★3。 -
転生先が残念王子だった件 ~今は腹筋1回もできないけど痩せて異世界救います~(コミック)
ちょっと書き分けが…2023年4月17日デブに転生した主人公が世界を救う(?)物語。『豚公爵に転生したが~』の亜流と言った感じだろうか。ただし四巻まで進んでも冒険の旅に出そうな気配はない。これでは本来の目的である邪神討伐までは何巻になるのやら少々不安である。
作風としては良くも悪くもとっつきやすい。ストーリーはシンプルだし極端にヘイトを感じるキャラもいない。主人公の性格も悪くはない。そういう意味では悪い作品ではないのだが、推しがあるかと問われるとそれも微妙なところか。
絵もある種の味はあるし見にくくはないのだが、上手いかと言われると微妙。王とその娘の王女が出てくるのだが、一歩間違うと王の方が年下に見える。年配者を描くのは苦手なようだ。
総じて帯に短し襷に長しとでも言ったところで、悪くはないけど強く推すのも難しいというあたり。展開次第では面白くなりそうなので期待込みで★四つ。 -
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確固たる世界感が素晴らしい作品2023年4月11日おそらく日本の架空歴史小説界は『銀英伝以前』と『銀英伝後』に分けられる、そう思わせるほどの作品。特に作品の根幹となる「最良の専制政治」対「最悪の民主政治」というこのコンセプトを超える設定は恐らく二度と出てこないのではないか。
その一見皮肉とも言えるストーリー上の背骨の中で多彩な人間ドラマが展開され、単純な善悪ではない物語が繰り広げられる。主人公二人のキャラクターがとても魅力的であると同時に、脇役たちも個性的。設定ではわずか数年間の話であるにもかかわらず、そこには確かな歴史絵巻が展開される。
そのうえ、読む年齢によって受ける感じが違う。学生時代に読んだときの印象と社会人になってからの印象が変わっているのは、作品に深みがある証拠だろう。累計発行部数1500万部、繰り返しアニメや漫画といったマルチメディア展開が行われたのも納得である。
内容に好き嫌いを持つ人がいるのは当然だとは思うが、日本のSFやファンタジーといった創作小説界において無視できない作品であろう。大多数の人には読み切った時の読後感に満足が行く作品であると信じている。 -
発想が面白い2023年4月11日ファンタジー世界に密着しているような話。地味で世界の危機も英雄もいないが、ファンタジーでありそうなローカル問題に対応するのが人間に化けたモンスターという設定が面白い。
主人公のおっちゃんは実に優秀な現場作業員兼中間管理職。必要な時に身銭を切ることができる度胸と判断力が素晴らしい。知り合いに一人欲しいような人柄である。モンスターだけど。
漫画もこの内容ならこの絵だろうという感じの絵で、難しい構図や演出をさらっと描くのはさすがベテランという所だろうか。
変化球の設定と地に足がついたおっちゃんの活躍をゆったり安心して読むことができる良作だと思う。
※2024/11 に漫画家さんの訃報。謹んでご冥福をお祈りするとともに完結しなかった事を残念に思う。 -
ホラー女優が天才子役に転生しました~今度こそハリウッドを目指します!~
味のある作品なので今後に期待2023年4月11日事故死した役者が二十年後に転生、子役として活躍していきますという話。
役者もののストーリーとしては主人公の成り上がり譚としてやや王道だが、事故死した前世の頃の知り合いに対する印象描写や、友人となる子役たちがきちんと脇を固める部分がしっかりとできているため、するすると読める。二十年前に存在していなかったスマホが平仮名になったりとジェネレーションギャップがちらちら入るのが面白い。
絵という観点で見ると第一印象は微妙であるといえると思う。ロングのシーンではキャラクターの手足が棒のようになっており、上手いとはお世辞にも言えないが、カット割りや見せ方の演出はかなりの水準で、作品全体としては不思議な「味」があり、意外なほど違和感はない。
一巻段階では絵に癖があるものの面白い作品だと評価できると思うが、原作小説が二巻までしか発売されていないようなので、どこまでを漫画化するのかが不安でもあり楽しみでもある。
とりあえず今後に期待の意味も込めて★5とさせていただく。 -
マジカル★エクスプローラー エロゲの友人キャラに転生したけど、ゲーム知識使って自由に生きる
惜しい2023年2月10日ゲーム世界のサブキャラに転生したという設定の作品。魔法はある特定分野のみトップクラスというとんがった設定のキャラだがそれを生かしていく…という設定なのだが、一巻発売が2021年3月で、2023年12月になっても二巻が発売されるような様子がない。原作小説の発売は継続しているし、漫画も絵はうまく戦闘シーンに迫力もあり適度にお色気もあると見ごたえは十分だったのだが、ここまで続きが出ないのではとても購入を勧めることはできない。打ち切り作品だと割り切って購入するのなら止めない、と言うあたりである。編集部の問題か漫画家の問題かはわからないが、大変もったいない作品。いいね
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原作とはやや違うが2021年4月16日小説のコミカライズ。ストーリー展開はだいぶ変わっているのでそのあたり好悪はやや分かれるところか。個人的にはちょっと変えすぎだとは思う。原作の大ファンと言う方にはやや受け入れにくいところがあるかもしれない。
絵はとても上手で迫力もある。SFから戦国合戦まで幅広いシーンが必要とされるので相当な画力が必要だが見事に書き込まれている。キャラクターの描き分け、演出表現もうまい。
全体としてよく似た別物としてとらえればむしろ非常によくできた作品で、次巻以降も楽しみにしてよいと思う。
(追記)七巻まで読了。一部小説版と展開は変わっているが登場人物の心情を深堀りしている部分は好感が持てる。相変わらず絵は文句なくうまい。ただ、七巻は表示としては160ページあるものの、後半10ページ近くが広告。費用対効果が悪化気味。 -
一巻段階では面白い。次巻がどうなるか。2021年4月14日努力しないで最強系とでも言うのだろうか。ものとしては比較的よくあるパターン。ご都合はご都合なんだけどここまで突き抜けていると逆にこういうものだと納得するしかないw
絵はとにかくうまい。モンスターは迫力あるしハンサムはハンサム、ヒロイン(?)もかわいい。現実世界でのバイクや市街の描写も丁寧で、漫画家の筆力は相当に高い。そういう意味では安心して読むことはできる。
ただこの後どうストーリーを展開させていくのかによっては凡作になる危険性もある。期待値込みで一巻段階では★5としておく。いいね
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